フィリップ・ド・ブロカ

謎宮会(http://tokyo.cool.ne.jp/meikyu/)の過去の記事、

を読み返していたら、

結局ヌーヴェル・ヴァーグの連中がフランス映画を駄目にしたんだよ。(中略)ヌーヴェル・ヴァーグ以降のフランスの映画監督で、昔ながらのフランス映画の味を引き継いでたのは唯一、フィリップ・ド・ブロカだけじゃないだろか。

という記述があった。似たようなことを言いそうなのは例えば故・瀬戸川猛資だろうか。

上記の文章中でも言及されている『陽だまりの庭で』は、m@stervision氏の1997年のベスト2に選出されている(http://www.ne.jp/asahi/hp/mastervision/mfm_chronicle.html)のに気付いて嬉しくなった。これは「戦時下の美談」と見せかけて、黒いユーモアに満ちたロリータ礼賛映画を平然と撮ってしまうという、非常にひねくれた精神に支えられた傑作。文句なしに面白い。