「SFマガジン」6月号「スプロール・フィクション特集」

「見下げ果てた日々の企て」の2003/05/04(http://picnic.to/~mhk/diary/diary0305a.htm#03/05/04)を見て、書店でチェックしてみた(要するに立ち読み)。

ノンジャンル、ジャンル越境的な作家・作品を集めるとなると、想定範囲が広いので結局それぞれの評者が好みのものを持ち寄っただけの漠然としたものになりやすい。『アンダーワールド』も『わたしたちが孤児だったころ』も『マザーレス・ブルックリン』も入れて良いなら、ほとんど何でもありだな……という感じ。現代文学の紹介だったらそれこそ『サロン・ドット・コム』でも読めば良いわけで、どうせなら「SF縛り」の基準でも設けたほうが良いんじゃないかと思った。『黒い時計の旅』(歴史改変)や『フェルマータ』(時間停止能力)なら可、とか。