Cafe OPAL Reviewsの『シカゴ』評

これまで読んだなかでは最も共感のできる『シカゴ』評だった。特に、

  • 茶番と対比される真実の瞬間が描かれていない。
  • 殺人犯の主人公たちに共感を抱かせる工夫をしていない。

という点をきちんと指摘しているところ。『シカゴ』は主要な登場人物がどれも似たような利己的で薄っぺらい人物なので、何も葛藤が生じないまま「ショービジネスも世界もみんないんちき」という平板な世界観に終始するのが退屈だった。