高橋源一郎の舞城王太郎『九十九十九』評

朝日新聞掲載の書評。読み捨てのパルプ・フィクションから文学が生まれる、というのはジム・トンプスンみたいな語られかたで格好良い。でもこの論法だと、全然マーケットの違う例えば西村京太郎や梓林太郎と、舞城王太郎佐藤友哉を「ノベルス」という分類でひとくくりにせねばないらないのでちょっと苦しいだろうか。