『群盗、第七章』

Brigands: Chapitre VII (1996) / 監督・脚本: オタール・イオセリアーニ

オタール・イオセリアーニ特集上映「http://www.bitters.co.jp/otar/index.html」にて鑑賞。

カルヴィーノの『冬の夜ひとりの旅人が』みたいな枠物語を使って、中世・ソ連時代・現代の時空を超えて行き来する『アンダーグラウンド』(自国の歴史をもとにした法螺話という意味で)みたいな感じ。グルジアの歴史に興味がないので政治風刺のような部分は括弧に入れざるを得ない、というのもあるかもしれないけれど、この手法だと誰か外部からこのフィルムを操っている作者がいることを念頭に置いて、その手の内を読もうとすることになる。そうすると自分には関係のない映画だなと思えてしまった。