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『サロン・ドット・コム』とミステリ作家

ミステリ系の作家が取り上げられていない、という話題の続報。日本版で落とされた作家もいるのかもしれない(http://d.hatena.ne.jp/yukatti/20030612#p3)という話を受けて、TUD's Diaryの追記によると(http://www.din.or.jp/~tud/diary/2003/05.html#18)、『…

文学賞について(2)

文学賞の選考委員に文句をつけるのは簡単だけれど、じゃあ逆に良い選考委員、良い選評というのはどういうものか。僕が自分の読んだ「良い選評」といって思いつくのは、奥泉光の「新潮ミステリー倶楽部賞」での選評(伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』(新潮…

文学賞について(1)

ところで、日本の特に娯楽小説系の新人賞(江戸川乱歩賞など)で前から疑問だったのが、たいてい受賞作をハードカバーで出版していること。受賞作とはいえ得体の知れない新人の作家の小説を、それなりに高価なハードカバーに金を払ってまで読みたいという人…

文学賞メッタ斬り!

http://media.excite.co.jp/daily/thursday/030612/ 大森望と豊崎由美の「文学賞」談義。なかなか言いたい放題。発言中にある「舞城王太郎スター化5カ年計画」は、いまのところ着実に進行しているという気がする。ひとつ突っ込みを入れると、メフィスト賞の…

「反アメリカ小説」の古典をいま読む意味

http://www.big.or.jp/~solar/review/rye.html 最近活躍の著しい仲俣暁生氏の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』評。初出の「Invitaion」の時に読んで面白かったけれど、たしかに村上春樹への影響を断じていたくだりは気になっていた。ちなみに村上春樹は『サ…

グレッグ・イーガン『しあわせの理由』

日本での第二短編集が7月に刊行予定らしい(ハヤカワSF文庫)。注目新刊速報(http://www2s.biglobe.ne.jp/~yasumama/sinkan.htm)より。

『サロン・ドット・コム』評

TUD's Diary(http://www.din.or.jp/~tud/diary.html)の『サロン・ドット・コム』評が上がっていた。 http://www.din.or.jp/~tud/diary/2003/05.html#17 http://www.din.or.jp/~tud/diary/2003/05.html#18 ミステリ系の作家が取り上げられていないのは僕も気…

国書刊行会のWebサイトがリニューアル

http://www.kokusho.co.jp/ 藤原編集室の業務日誌(http://www1.speednet.ne.jp/~ed-fuji/today.html)より。『未来の文学』シリーズで刊行予定のジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』(柳下毅一郎訳)は、以前殊能将之氏が賞賛していた作品で、ちょっと気に…

「群像」7月号に舞城王太郎の新作長編『山ん中の獅見朋成雄』掲載

http://d.hatena.ne.jp/solar/20030610#1055210647 傑作、らしい。他でも評判が良いみたいなので読んでみるか。ところで、ミステリ畑出身の作家の小説を純文学系の文芸誌にねじ込むという戦略を誰が発案したのか知らないけれど、文芸誌は売り上げを伸ばせそ…

マグナス・ミルズ『オリエント急行戦線異常なし』

http://www.dhc.co.jp/d_pub/shinkan/orient.html 『フェンス』の作者の第2作がいつのまにか出ていた。

伊坂幸太郎インタビュー

http://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0031_isaka.html 新作『重力ピエロ』が好評の伊坂幸太郎のインタビュー記事。

チャック・パラニュークの新作

「見下げ果てた日々の企て」(http://picnic.to/~mhk/)を見て、チャック・パラニュークの新作『インヴィジブル・モンスターズ』(ISBN:4152084936)が発売されていたことを知る。さっそく注文。パラニュークは9.11以前に、資本主義と消費社会に反抗して高層ビル…

「カルト作家」としての村上春樹

http://d.hatena.ne.jp/solar/20030526#1053906036 陸這記(http://d.hatena.ne.jp/solar/)は、sora tobu kikai(http://www.big.or.jp/~solar/)の文芸評論家、仲俣暁生氏のはてなダイアリー。面白い。

まだ『半落ち』の話題

結末の疑問点を最初に(たぶん)Web上で指摘していたかたがまとめを書いているのを見つけた。そもそも僕は『半落ち』のどこが面白いのかさっぱりわからない不熱心な読者なので、この話題にさほど興味を持っているわけでもないんだけど……。(以下のリンク先の…

河出文庫:海外モダン・クラシックス

http://www.kawade.co.jp/specials/46000/46000.htm Mint Jumpの2003/05/15(http://bm.que.ne.jp/text/?200305b#200305151)より。実はイタロ・カルヴィーノの『見えない都市』を未読なのでこれを機に読んでおくべきか。

高橋源一郎の舞城王太郎『九十九十九』評

『九十九十九』−−「文学的」事件はノベルスで発生した(http://book.asahi.com/review/index.php?info=d&no=3442) 朝日新聞掲載の書評。読み捨てのパルプ・フィクションから文学が生まれる、というのはジム・トンプスンみたいな語られかたで格好良い。でもこ…

三島由紀夫賞に舞城王太郎『阿修羅ガール』

http://www.asahi.com/culture/update/0515/014.html 正直、この作品は抜群に良かったわけでもない気がするけれど。

『半落ち』の話題(続)

以前に書いた『半落ち』の話題(http://d.hatena.ne.jp/ogiso/20030505#p2)について、さる事情通のかたから、「事実誤認」論議は直木賞選考会での評価をかなり左右したらしい、との指摘を受ける。そうだとしたら作者の横山氏は気の毒で、名誉回復を求めたくな…

『半落ち』直木賞落選の波紋

直木賞への決別宣言、『半落ち』の横山秀夫さん(http://www.newswatch.co.jp/service/newsample/01001584.html) いまさらの話題ですが、上記のリンク先の記事は『半落ち』の結末を明かしているのでご注意。Mystery Laboratory(http://www5b.biglobe.ne.jp/~m…

「SFマガジン」6月号「スプロール・フィクション特集」

「見下げ果てた日々の企て」の2003/05/04(http://picnic.to/~mhk/diary/diary0305a.htm#03/05/04)を見て、書店でチェックしてみた(要するに立ち読み)。ノンジャンル、ジャンル越境的な作家・作品を集めるとなると、想定範囲が広いので結局それぞれの評者が…

「偽日記」の『九十九十九』評

偽日記(2003/05/02-03)(http://www008.upp.so-net.ne.jp/wildlife/nisenikki.html)の舞城王太郎『九十九十九』評。相変わらず興味深い(本編を読んでいないけど)。

『サロン・ドット・コム』関連イベント

翻訳に参加したかたの日記(http://www14.big.or.jp/~atarax/public_html/diary/?200304c&to=200304242#200304242)によると、関連イベントが目白押しらしい。柴田くんのなかのひともたいへんだな。

『サロン・ドット・コム 現代英語作家ガイド』(研究社)

TUD's diaryの2003/04/30(http://www.din.or.jp/~tud/diary/2003/04.html#30)によると、ジョナサン・レセムのフィリップ・K・ ディック論、カズオ・イシグロ論なんてのも収録されているらしいので気になる。

5月の新刊(新潮社)

小川勝己『ぼくらはみんな閉じている』(http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/200305.html#3) 短篇集。5/22発売予定。 ジュリアン・シモンズ『ブラッディ・マーダー -探偵小説から犯罪小説への歴史-』(宇野利泰訳)(http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/20…

ミルハウザーといえば

「読冊日記」の風野春樹氏もミルハウザーを偏愛しているらしい。→『三つの小さな王国』評(http://member.nifty.ne.jp/windyfield/kingdom.html)『エドウィン・マルハウス』を特に褒めているのが嬉しい。

電網的遺書

八本脚の蝶(http://note2.nifty.com/cgi-bin/note.cgi?u=ICF13700&n=5) 亡くなった読書家の女性の日記と聞いてつい目を通してしまう。幻想文学方面で有名なかたらしい。2003/03/02(http://note2.nifty.com/cgi-bin/note.cgi?u=ICF13700&n=5&p=3)に言及されて…

トンプスンに似た作家

「密室系」のWhat's New(2003/04/22)(http://www2s.biglobe.ne.jp/~s-narita/new/what.s01.12.html)より。ミドルネームが"K"の作家でしょうか。

イアン・マキューアン『贖罪』

http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/200304.html#14 "Atonement"の邦訳かな。2003/04/30発売らしい。

吉祥寺にミステリ専門書店"TRICK+TRAP"がオープン

TRICK+TRAP(http://www7.plala.or.jp/trick-trap/) エキサイト ブックス(http://www.excite.co.jp/book/)より。吉祥寺は遠いのでなかなか行けないかな。

扶桑社ミステリー金子編集長インタビュー

インタビュー ―― 扶桑社ミステリー書籍編集部 金子編集長にきく(http://www.litrans.net/whodunit/int/fuso.htm) 「一番好きな作家はパトリシア・ハイスミス」というのは何となく納得。刊行予定の『ロンドン・ノワール』がちょっと楽しみ。